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ESSAY(2002年5月)|高田明美オフィシャルホームページ ~ Angels ~

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ESSAY

2000年に立ち上げた旧公式サイトの日記を移転しました。今後の更新は、特別に残しておきたい思いがあった時に書くかも?

2002年5月

  • <ただいま「銅版画」中 >2002年05月07日

     このゴールデンウィークは銅版画制作にかなりの時間を費やしました。とは言 え、じゃまの入らないこの時期にもっと作業を進めようと思っていたにもかかわらず、案外進行は緩やかでした。原因は、他の仕事が横から入ったこともさることながら、銅版画の版にフェテッシュな喜びを感じすぎたせいかも‥‥

     銅版と向き合う作業は、"静寂の音"が聞こえる程の気持ちになります。少し、 また少し作業をしては、銅の輝く表面をなでさすり、光の向きを変えては眺め、そうしてまた点描をうつ。試し刷りするたび揮発性の薬剤をかけて版に残ったインクを拭き取る作業を繰り返す。なんだか頭痛いなぁとボトルを見れば、成分にトルエンが含まれていて、いかにも身体に悪そうです。ハーフトーンをつくるた めのアクアチントというテクニックで松ヤニの粉を版に振りかける時など、マスク越しに吸い込んだ細かな粉が喉の奥に張り付いて変な味がします。それでも始めてしまうと不思議に作業に没頭してしまい、気が付けば1日は24時間で回らずに、いくつもの作業プロセスと、ワンコの散歩&日用品の買い物と、食事、睡 眠に区切られて、夕方に起きたり、深夜に起きたりと不規則きわまりない日々が切れ間無く続いています。

     町中で人から離れて暮らす静けさ。オリジナル作品の女性がどこか寂しげに見 えると言われる訳は、こうして自分から好きこのんで陥る'孤独"のせいかもしれません。

     太陽を見ずに終わった一日はなんだか寂しい気もしますが、どこからの電話にも妨げられず、連続した創作の時間を持てた事が、私にとって何よりのゴールデンウィークだったように思います。この日々が終わると世界が動き出してしまう ‥‥せめて後二日、GWが欲しいと思う私でした。

    P.S. でも、このくらいで終わって良かったのかもしれません。点描で肩が固まって、寝るときは湿布薬の臭いに包まれて眠り、唇の皮が二枚むけ舌が荒れてウミウシ状態。心はまだまだと思っても、体力は限界かな?
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