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ESSAY(2002年7月)|高田明美オフィシャルホームページ ~ Angels ~

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ESSAY

2000年に立ち上げた旧公式サイトの日記を移転しました。今後の更新は、特別に残しておきたい思いがあった時に書くかも?

2002年7月

  • <ここのところ…>2002年07月12日

     なんだって、もう仕事が進まないんだろ~

     ちょっとでも他の用事が入ると精神エネルギーを使ってしまって、絵を描くコ ンディションに持っていくのが、もう大変!なるべく家にいて、じーっとテンションを上げて行くのが良いのだけれど、家にいたってインターネットからTVから、情報が飛び込んでくるのが今の世の 中。サッカーファンでもなかったのに、W杯にかじりついた日々、この季節の気温のアップダウンで自律神経がおかしくなった老齢のワンコ、お風呂のタイルの 目地から湧き出たアリンコの行列、家の回りに自然に咲いてしまった花に群がり日参するミツバチの大群、いかれたMac本体、続いてウインクするモニターetc.

     ほとんど家にいて、だいたいは絵を描いたり、寝そべって休んだりと、非活動的に暮らしているはずなのに、ホントに退屈しない。友達とは電話で東京スタジアムで行われるJリーグのチラシをひとしきり話題 にする。チラシに試合前にサンバのイベントがあると書いてあるけど、よく見るとダンサー以外にブラジル人の選手4人もかりだされるらしく、そのうちの一人 は「観るのは好きだけど、踊る方は…」なんて消極的なコメントも出ている。なんだか手作りっぽくて、ほのぼの‥‥そのうち観に行こうかな、うちからも行き やすいし。

     ワンコは気温の高低が激しい日が続くと、ぱたっと倒れて腰が抜ける。本人(?)もびっくりして鳴くんだけれど、1分もすると回復して歩き出す。最初は 死んじゃうんじゃないかと思ったけれど、病院にも行って、体の状態も問題ないとわかって一安心。最近では発作があると支えて起こしてやって「ほら、おばー ちゃん頑張って!」と、少しは余裕を持って励ましている。

     タイルの目地はガムテープで塞ぎ、床下の点検をしてもらった工務店に、家の 土台は問題なしとお墨付きをもらう。目地も近々修理。ミツバチの大群、これはちょっと解決に時間がかかった。何しろ花が咲いている間中、昼過ぎにはやって きて夜にはどこかへ帰っていく。家を包むミツバチのうなりは絶えず鼓膜を刺激する。TVやCDを付けっぱなしにして音を追い出そうとするものの、廊下やト イレでは、そのかすかな響きが空気を満たす。結局、花が終わって実になって、ハチも来なくなった。そんなこんなも、何でこんなに色々あるかなぁ、と半分は 面白がって暮らした。

     Macの不調だけは面白がってもいられず、ストレスを抱え込んでいたけれど、今は修理中の代替機が私の前にあって、とりあえず解決。でも、家の中、家の回 りの事を自分で全部やっていると、はっきり言って仕事になりません。前回の日記でぼやいていた作品のタイトルも、まだ決まっていないし、銅版画の新作は1 点減りそう。今、やり直している新作6点目は10日もかけていじっていた銅版。紙ならば、比較的あっさりとやり直す勇気が出るものの、長時間向き合った 銅版は、なかなか痛ましくて捨てられない。それでも今度は思ったようにいきそうで、もっと早くにやり直せば良かったと思う。(それにしても失われた10日 間…)

     カラーイラストの進行は牛歩のごとく。締切から目をそらして暮らしているうちに、とうとう逃げ切れなくなった時の瞬発力に期待‥‥しちゃいけないんだろ うなぁ。毎度の事ながら。やっと、7月分のうちから2枚渡したところ。あと今月中は5枚(いや、無理かも)。

     さて、タイトルについて再び‥‥

    ■" Memories of you "
     ぴえろの巡回イベントのために描いた絵。私の原画展には何回も来て下さる方が多いので、その都度、見たことのない絵が会場を飾れるように考えます。あく までも「出来るだけ」ですが。この時も、新作が無いといけないなぁ、と考えました。赤いリボンはマミと世界を繋いでいるもの。そしてその世界に向けて、遙 かな目をしています。クリィミーマミの絵にタイトルを付ける時は"M"や"You"など関連を思わせるイニシャルや言葉から選びます。  パトレイバーのタイトルは"N"や"P"がアタマに付く言葉を探しています。"now or never"もそこから引っぱってきました。私自身については"T"や"A"を多用し ています。気付いていらした方もいらっしゃったかもしれません。

     銅版画展の会場と会期が決まりました。これ以降の巡回スケジュールは、もう ちょっと後になりそうです。そうしたら、後1枚、それまでにつくれるかな?銅版画は、実物を見ないと伝わらない質感を持っています。今回は初の妹・高田美 苗との2人展になります。お近くの会場で開催される時、少しでも興味のある方は、是非いらしてご覧になって下さいね。 
2002年7月
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