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ESSAY(2006年9月)|高田明美オフィシャルホームページ ~ Angels ~

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ESSAY

2000年に立ち上げた旧公式サイトの日記を移転しました。今後の更新は、特別に残しておきたい思いがあった時に書くかも?

2006年9月

  • <心のマンダラ>2006年09月10日

     6月から日記を更新していなかったんですね。うーん、私は何をやっていたんでしょう?

     とりあえず、久々に自主展、しかもグループ展じゃなくて2人展だったので、何もかも2人でやるのが大変だったのは確かです。創作に燃え尽きるような日々を送った直後に、銀座の画廊に1週間出勤しました。内向と外向、ベクトルの違う世界にいきなり向かうのは、切り替えにかなりのパワーを必要としたようです。初日に珍しく不機嫌そうですね、と言われたのも寝不足とスイッチに切り替えのせいでした。夜になってくると、そのピークを超えて逆にテンションが上がってきましたけれど…

     展覧会後は過労から風邪をひいて1週間寝込み、その後はジュエリーの注文品の発送で1ヶ月はあっと言うまでした。7月からは、ボリュームの大きな仕事に取りかかりました。公式には今のところ、以下のようにしかご案内出来ません。『スカーレット・ソード』(ソフトバンク クリエイティブ社刊)を原作としたオンラインゲームを制作中。ADV&リアルタイムシミュレーションRPGとなる予定。また現在、秘密のプロジェクトも準備中。(ずっと準備中で関係各所に申し訳ない)こちらは「可愛い感じ」満載でいきます。

     色々な仕事が途中なのですが、「ノベルジャパン」には毎号見開きで絵を載せる予定で、しばらく続ける予定です。

     今年の11月頃にあるかも、と言っていた展覧会は来年の年明け1月後半になりました。イラストは前回の展覧会の流れをくんだものを描いていきます。とりあえず、ノベルジャパンの描き下ろしもその路線です。ジュエリーは念願のティアラをなんとか2つは創りたいと思っています。

     最近、ちょっと仕事が滞りがちです。普通、仕事の遅れの理由には出来ない事情ですが、今年22才になる予定のうちのヨモの不調が、その原因。私の夏休みの後に行った病院での血液検査の結果が悪く、この夏の食欲不振は当然の事で、どうか覚悟を…と宣告されてしまいました。その頃、殆ど猫の缶詰に口を付けず、めっきり黄昏れていたので、私もショックで仕事が手に付きませんでした。もう、健康よりも好きなものを少しずつ食べさせてやってくれ、とのことでしたので、それからしばらくアジやサンマを焼いたり、マグロや鯛の刺身をやったりしていたら、心なしか元気になってきて、このところはまだしばらくヨロヨロと生きていてくれそうな雰囲気になってきました。とりあえず、こちらもゆっくりと覚悟しながら、疲れないように介護していこうと思います。去年から続けているリンゲル液の注射も1年を超えました。私が1日2回、皮下補液をしていると言うと驚かれる方も随分いらっしゃいます。でも腹をくくっちゃえば案外平気です。

     少し厚みがあってズシリとした重さを感じます まだ荒削りなディテール

     生き物を飼っていない人には説明出来ないのですが、20年も一緒にいたルームメイトが余命宣告を受けたようなものでしょうか、ついつい仕事をしないで、無心に手を動かす作業をしてしまいます。シルバーのバングル型の地金に翼と唐草を彫り込んでいくのは、電話の最中に無意識に落書きする丸や四角の重なりにも似て、心のマンダラを描いているような気持ちになります。写真は制作途中のバングルです。金属は思いがけず柔らかく、熱伝導の良い銀は手の中で暖かい。癒される時間です。
2006年9月
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